「AにつれてB、「AにしたがってB」、「AとともにB」


◆「AにつれてB、「AにしたがってB」、「AとともにB」は、いずれも、Aが変化するとBも変化する、と似たような意味で使われます。文法上は実際には使い分けもあるのですが、日本語能力試験の問題上では、この「変化+変化」の文の中で、この3つの使い分けが問われることはあまりないようです。

① 最初は心配だったが、同じ練習をくりかえす(  )、少しずつ自信がついてきた。
1)にとって  2)に対して  3)に関して  4)にしたがって

② 勉強が難しくなる(  )、「がんばるぞ!」という気力も強くなってきた。
1)につれて  2)について  3)に反して  4)において

③ 体の成長(  )、精神的にも大人になってゆく。
1)にとって  2)に対して  3)に関して  4)にともなって

④ ことばは生き物であると言われる。時代の移り変わり(      )、語の形や意味が少しずつ変化する。
1)としたら  2)にとって  3)とともに  4)になって

⑤ 台風が近づくに(      )、風雨が強くなってきた。
1)つれて  2)つづき  3)つけ  4)ついて

⑥ 年を取る(     )忘れることが多くなるのはしかたのないことです。
1)に加えて  2)にしたがって  3)に反して  4)によって

◆問題文の中に「にしたがって」などの文型が使われていて、これに合う後件を選ぶ問題もあります。
⑦ 12月に近づくにしたがって、コートを(         )。
1)買ってほしい  2)着ることがある  3)着る人が増えてきた  4)買いたい

⑧ 時がたつにつれて、(      )。
1)二人の関係は冷めていった  2)二人は一緒に暮らした  3)二人は友だちのままだった  4)二人の関係はよかった

◆とりあえず「AにつれてB、「AにしたがってB」、「AとともにB」は、「変化A」+「変化B」と覚えておいて、あとは接続に注意。